連休最後の混雑日に宗像大社に参拝し、遅れに遅れたバスとJRを乗り継いで、ようやく下関にたどりつきました。
駅前の天然温泉ホテルに泊まって久しぶりに露天を堪能し、翌朝、いよいよ赤間神宮参詣です。
お正月から成人式連休までの期間は、神社にとって、一年で最も繁忙な時期だと思います。そんな繁忙期あけの日は、きっとスタッフ(神職&巫女)さんもお休みの方が多くて、もしかしたら「ご祈願?あ、すんません。今日、やってないです」とか言われるかも・・・と、情けない予感に襲われつつ、どんより曇った空から落ちる小雨にぬれながら、念願の参拝だというのに、いまいち明るくなれない気分で向かいました。
赤間神宮は、ご存じ、壇之浦に散った幼帝安徳天皇をおまつりする神社です。
神社の目の前には、関門海峡壇ノ浦。対岸には門司港レトロ展望タワーのタワマンが臨めます。
赤間神宮と私とのご縁は、去年から始まりました。
期間は短いけれど、話せば長い友情物語なので、きらりに来られたときにどうぞお尋ねください。縷々、語らしてもらいます。
竜宮城のようなご神門をくぐり、手水舎で手を清め、拝殿へとあがっていきます。
連休明けでも、参拝客は途切れなく来られています。
開店休業とか、これだけの神社では、ありえないことですよねやっぱり。
はじめての参拝なので、まずは拝殿で型通りお参りさせていただきました。
ほかの神社では感じたことのない、涼やかで、すがすがしく、軽く、明るく、みずみずしい風です。
不思議に思ってよく見ると、中に人工の池があるのです。
この特異な清冽さは、神殿から降りてくる気が池の上を通るとき、水精をともなうからでしょうか。不思議な作りです。
横の社務所で御祈願のお願いをしました。
拝殿内の待合室で少し待っていると、若い神職さんが来られて、内拝殿に案内されました。そこで、祈願祭がおこなわれます。
連休明けの午前中ということもあってか、私ひとりでした。
予想通り、巫女さんなしで、神職さんのみによる祈願際。
巫女舞フェチではないから、これは全然OKよ。
昔、宇佐神宮で、同じように一人だけで御祈願を受けたときは、巫女さん二人による巫女舞を奉納していただいて、えらく恐縮した経験があります。かぶりつきの席ではじめて巫女舞を観賞し、でも、どんな顔してればいいのか、正直ものすごく気をつかいました。今回はそんな気づかい無用な展開で、ある意味、助かった。
さて、御祈願がはじまる前に、祈願内容について、さらに突っ込んだ質問を受けます。
確かに、通りいっぺんな祈願内容だけ把握しても、神様に奏上するとき情報不足だよなと思ったので、根掘り葉掘り聞かれても、別に失礼な感じはなにもありません。むしろ、そこまで把握してお伝えしてくれるのかと、ありがたい気持ちでいっぱいでした。すごく親身に聞いてくれます。
で、いよいよ祈願祭がはじまりました。
いやあ、もうビックリですわ。
こんなド迫力な音響効果と音声効果で騒がれたら、神様、居眠りしてても、ぜったい起きてくるよね、というくらい、迫力満点の笛と太鼓と祝詞の連続です。(神職さんひとりですべてされます)
奥の神殿から神様が下りて来られたかどうかは、まったくわからなかったけど、途中から、鳥のさえずりがすごいことに気づきました。森林浴のCDかけてんのか?と思うくらい、涼やかな鳥の鳴き声が響きわたり、それがまたひっきりなしに、やむことなく聞こえてくるのです。どこからくるのか、風もふわーっと吹いてきます。
地の底から鳴り響くような太鼓の音と、全身全霊をこめた渾身の祝詞の奏上で、こちらも一気にご神気に包まれ感応していくのが分かります。すごい祈願祭です。
すべて終わったあと、ふと気がつくと、さっきまでどんより曇っていたはずが、陽がさしこんで、まわりがすっかり光に包まれているではありませんかっ。(この日、陽がさしたのはこのときだけ)
聞きしにまさる赤間神宮の神様パワー。
すっかりファンになっちゃいました。
今後の展開を、しずかに受け取ろうと思います。
海峡がみえるこのアングルが いちばん赤間神宮らしいと思う |
おみくじは お約束通り 大吉! |
sakurako