「雷山観音」と呼ばれていますが、正式名称は「雷山千如寺大悲王院」です。
178年、インドの僧侶、清賀上人による開創と伝えられています。
この清賀上人は、油山観音(正覚寺)を開基した僧としても知られています。
福岡エリアで大活躍されたんですね。
はるかインドから、命をかけて来福した不屈の仏教者。頭が下がります。
ご存じの方はご存じだと思いますが、かなりの山寺です。
かな~り昔、ライダーだったころ、ひとりで参拝に来たことがあります。
今回は車でふたりで来ましたが、久しぶりの参拝だったので、そういえば、こんな山寺、久しぶりやなあ・・・とほっこり懐かしくなるくらい山中にあります。
駐車場にある石碑。光あふれすぎて、光かがやきすぎ。
雷山観音様のオーラは紫のようです 紫の光がそこかしこにあふれます この画像も、楼門の右側に紫の光がみえます |
個人拝観料は400円ですが、「御祈願希望です」と伝えると、堂内でお支払いくださいと、そのまま中に案内されました。
観音堂は、平日にもかかわらず、御祈願の善男善女でにぎわっておりました。
観音堂内は撮影不可なので、画像はありませんが、巨大な国宝十一面千手千眼観音菩薩像に圧倒されます。
この観音様のパワーは、なんというか、グレートです。大きさ深さともに巨大です。圧巻のパワーが堂内に満ちあふれています。
はじめて参拝したときは圧倒されました。夢に出てくるような大きさです。それ以来、ずっと再訪したいと願いつづけ、今回やっと願いが叶ったというわけです。
再会した観音様は、記憶にのこるイメージよりは、ずっとまともな大きさでしたが、それでもやっぱり巨大でした。
この巨大感は、像と堂宇の大きさがつりあってないのが原因じゃないかと私は思います。ふつう、あの大きさの仏像を設置するには、もっと高くて広い建物でないといけないはず。それが、今でも山奥ですが、当時はさらに山奥すぎて、その余裕(面積や建築費?)がなかったのかもしれません。
でも、低く狭い堂宇いっぱいにぎっちりみっしり満ち満ちる観音様の波動は、それゆえ圧倒的で圧巻でパワフルなので、ある意味、その狭さが効果的なのかもしれません。
御祈願は、十数名いっしょにおこなわれました。
真言宗のお寺なので、般若心経やマントラなど、型通りの読経が続くのですが、その祈祷の言葉のなかに、神道の祝詞的な文言が挿入されていたので、あれ?と不思議に思いました。御祈祷の中でドンドンとひびく銅鑼のたたき方も激しく、神社的でもあり密教ならではの感じでもあり。
あとでお話をうかがうと、もともとこの観音像は、雷山の雷神社におまつりされていたそうです。その後、神仏分離がすすみ、今は残った千如寺大悲王院が観音像を護持し、おまつりされているそうです。それで、ご祈祷も神道的なひびきがあるんでしょう。納得。
あふれるばかりの観音パワーとご住職の渾身のご祈祷で御祈願が終わったあと、後ろの階段をのぼって、裏山に広がる五百羅漢を拝観しました。
庭にもどって散策。
手水舎にもしめ縄 |
紅葉で有名なモミジ。
千如寺大悲王院の本堂。
聖天堂。
聖天とは、いわゆるガネーシャです。
ガネちゃんとこんなところで会えるとは。
しっかりお祈りさせていただきました。
風穴。なんだったんでしょう?台風封じ?
いかにも「封じ」てます
雷山観音御朱印
sakurako