2019年12月15日

温活遍歴~入浴編~

先月、ハラキリをしたことはお伝えしましたが、それ以後、ひと月以上、入浴禁止を言い渡されておりました。

晩秋から初冬にかけて寒さ深まるこの時期に、シャワー浴だけというのは、なんともはや情けなく、うら悲しく、寒々しいものです。毎回、足バケツにお湯を入れて、フットバスしながらシャワー浴びていましたが、うすら寒いわが家の風呂場では、まったく快適とはいえないバスタイム。

風呂なんかいつでも入れる、と思うと、今日は眠いから明日にしよう…と、ついついシャワーだけになることも多いかと思いますが、絶対入るな!となると、さて、皆さん、どうでしょうか?

夏はシャワーが多くなるとしても、真冬もシャワーだけという方は、そうそういないかもしれませんね。ちなみに、私はオールシーズンお風呂派です。

もともと、陸上より水中のほうが快適という性向もあって、水にはいるのは好きなのですが、昔は、お風呂自体にそれほどこだわりはありませんでした。

そんな私が、お風呂=入浴習慣を見直すようになったのには、きっかけがあるのです。

もう15年ほど前になるでしょうか。
まだ日本語教師だった頃のことです。

インド旅行を計画したとき、せっかく3週間インドにいるなら、物見遊山だけでは面白くないと、アーユルベーダのセンターで、2週間のトリートメント(マッサージ)トレーニングを受けることにしたのです。南インドのIVACという施設でした。(当時は研修料金も格安でしたが、今はお高いみたいですよ)

センターに泊まり込んで、毎日、午前と午後、プライベートレッスンで研修を受けました。

ご存じのように、アーユルベーダの施術というのは、けっこう力がいります。なよなよ撫ぜててはいけない。しかも、ストロークも長く、セラピストにはかなり負担のかかるマッサージです。

御年50過ぎのオバサンが、毎日これを練習すると、まあ、どうなるか、結果は見えてますよね。
はい、腰を痛めてしまいました。(*_*;

で、腰が痛くて練習できない~と泣きつくと、じゃ治療しましょう、ということで、当然ながらアーユルベーダ療法での治療が施されました。

うつ伏せで寝かされて、まず、腰のあたりに小麦粉かなんかで土手を作っていきます。
その小麦粉プールの中に、温かい液体を流し込むと、ときおりガーゼでゆらゆらと揺らす。これだけ。
そんな簡単な施術だけど、これがまた死ぬほど気持ちよくて、温泉に入ったとき思わず出る「はぁぁ~~」という安堵の声がもれそうなほど、リラックスする施術でした。

そのとき、強く思ったのは、
これ、温泉入るのとおんなじやない??

ちなみに、帰国してからこの施術を調べてみたら、カティバスティという施術だったようです。


画像みつけました
こんなの

「腰の上に小麦粉を練ったもので「土手」を作り、アーユルヴェーダのハーブエキスやオイルを注いで浸透させ、腰を芯から温めていきます。」

まあ、こんな療法はそうそう日本では受けられないでしょうし、現地でも、もっとメジャーな派手な施術を受けたほうが楽しいので、こんな地味なトリートメントはまず選ばないと思います。

そんな特殊な療法を受けられたこと自体、怪我の功名だったかもしれませんが、そのおかげで、風土の違いというか、その土地に根差した、健康法、治療法というのがあるんだということを、身をもって知りました。
すぐにでも帰国して別府の温泉に飛び込みたかった!

全身浴の習慣があるのは、地球上で日本だけとも言われています。
私たちにとってはあまりに当たり前なので、ありがたさなんて何も感じられないかもしれませんが、よその国では土手作ってまで局所を温めてるんだと思うと、一発で全身を癒せるお風呂や温泉がどれだけありがたいか、もっと知ってもらいたいと切に願います。

帰国後は、すっかりお風呂マニアとなり、温泉の本やら入浴検定のテキストなども読みあさりましたよ。

温泉は言わずもがな、自宅のお風呂の入浴だけでもこれだけの効果があるそうです。

1.温熱効果
血のめぐりがよくなることで、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身をかけめぐり、血液中の老廃物や二酸化炭素が運び去られます。全身浴でじっくり温めるからこそ起こる現象で、シャワーだけでは効果は下がります。

2.静水圧効果
お風呂に入ると「ふぅ〜」と息がもれることがあります。これは、お腹やお尻が水圧で縮む静水圧によるもの。この作用が全身への穏やかなマッサージ効果を生みます。むくみの解消にも効果的です。

3.浮力効果
水の中では浮力がかかり、体重が軽く感じられます。水中での体重は、なんと約10分の1。全身を支えていた関節や筋肉が重みから解放され、全身がゆったりとリラックスした状態になります。

私は、こういう公式な効果のほかに、静電気除去効果もあるように思います。
現代人、とくにオフィスで働く人たちは、電子機器に囲まれて一日を過ごすことが多く、相当な電気を体に溜めてしまいます。全身浴は、それを一気に放出する効果もあると思います。(個人的見解です)

ただし、高温浴は体に良くないそうで、40℃くらいのお湯に10〜15分ほど浸かるのが、一番むりのない入浴法と言われています。そうすることで、体温は約1℃上昇するらしいので、寒い日や疲れた日は入浴で体温を上げておくと、体力回復や病気予防につながります。

風呂がめんどうという方の多くが、入浴と、体や髪の汚れを落とすことをワンセットでとらえているように思います。ふたつは別物と考えると、入浴(全身浴)の敷居も低くなるのではないでしょうか。





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2019年12月11日

温活遍歴~冷え取りソックス編~

前回に続き、またまた冷え取りの話です。

なんかスイッチがはいってしまいました。
少々お付き合いください。
最終回はヒーリングで締めますからね。大丈夫。

身体を温めるのが、なんでそんなに大切なの?
何も不調がないときは、冷え取りにハマっている人をクールな目で見ちゃいますよね。私もそうでした。

話はとびますが、近頃見た体温と病気に関する図で、こんなのがあります。出典は忘れてしまいましたし、医学的にどれだけ確かなのかも不明ですが、まあこういうの。



最近の日本女子は平熱35度台の低体温が多いと言われておりますが、私もそうでしたし、私の家族親族など、身近な女子もみんな低体温女子です。経済の冷え込みだけじゃなく、日本人がやたらさめてきたのも、体温と関係あるかもしれませんね。

ちなみに、平熱の測り方、というか求め方は、調べると色々でてきます。本格的に検温しようと思う方は是非正しい測り方で。

ま、そんなことも何も知らなかった30代のころ、健康オタクだったので、より健康になりたくて、まずは冷え取りソックスからチャレンジしたのです。

ご存じのように、冷えは足元から温めるのが肝心ってわけで、五本指のシルクやコットンやらを4・5枚重ねて履く冷え取りソックスを毎日はいておりました。

当時は、絹綿ミックスしたコンパクトなソフトなソックスなんかなくて、五本指のシルクの上に五本指の軍足、ってな感じで一枚一枚重ねていました。

そんな分厚い靴下にガードされた足は、不自然なまでにブクブクふくれ上がり、手持ちの靴には入らないくらい。ワンサイズ大きい靴を買い足したりしました。

うちにレッスンに来ていただいていた娘のピアノの先生に「お母さん、ソックスすごいですねえ!」とビックリされたこともあります。あ、これ健康法で・・・

最初はノリノリでやっていた冷え取りソックスですが、ソックスのくたびれとともに、自分のほうもくたびれてきて、だんだん履く枚数が少なくなり、やがては一枚になって、ジ・エンド。

ずいぶん後で、冷え取りソックス重ねる前に角質とったほうがいい、という情報に出会いました。足の裏をタコやマメやイボや分厚い角質でふくらませたまま、いくら外から保温しても、どれだけ内側に効果が及ぶかってことです。

たしかに、マサイ族の戦士みたいな固い足の裏して、シルクもくそもないやろと思いました。それから足裏のお手入れを入念にするようになりました。

角質が取れて、足裏が柔らかくなってくると、感覚も繊細になり、温かい靴下をはくとダイレクトに温かさが伝わってくるようにもなって、うん、こうなってからだよね、冷え取りソックス効くの、と実感いたしました。

数年前から、足裏のお手入れだけでなく、足裏&脚もみマッサージも励行しています。体温はつねに36.5度前後をキープしており、やっと普通の人の土俵にあがれました。病いと闘うなら最低ここからですよね。

寒いと体温も下がりがちですが、外から温めるのと同時に、温かさを受け取りやすい体を作るということにも意識を向けると、効果は倍増します。お試しください。





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2019年12月9日

手づくり 温活まわたパッド(おまたカイロ)

タイトルを書きながら、いったい何のブログじゃ??
とセルフつっこみを入れつつ、それでもアップしますね。

じつはこの歳になってはじめて、膀胱炎なるものを体験いたしました。思い切って人に話すと、経験済みな女性って意外と多いんですよね。そうかそうなのか・・・

なんせわたくし、シニアになるまで病気知らずな人生でしたから、女性なら一度は経験するであろう病いも経験がないのです。(でも今、めいっぱいいろいろ経験してますから、すでに皆さんに追いつけ追い越しておりますわ。おほほ)

で、膀胱炎にかぎらず、女性の下半身にかかわる不調には冷えが大敵、という事実を、ツライ経験とともに身をもって味わい、知ったわけです。

それで、いかにして冷えと闘うかについて情報を集め、知恵をしぼって考え、実験してみました。

まず、貼るカイロを腰に貼るのは基本中の基本です。
が、春以降はどうする? てことで、カイロの季節じゃない時用に、真綿の腰座布団(ミニクッション)みたいなものも手づくりしてみました。

ちなみに、真綿というのは、オーガニックコットンのことではなく、蚕の糸でできた絹100%のワタのことです。




こんな立派な繭からグレードの高いシルクを作った残りの糸が、真綿素材になるそうです。

購入するときは、「手芸用 真綿 絹100%」で検索すると目指すものにヒットしやすいと思います。こんな感じの製品です。



腎臓や仙骨を温めるには快適な腰座布団ですが、これだけではとうてい膀胱炎には対抗できません。腰に貼るカイロだけでもダメです。(もちろん腰を温めるのは必須です)

色々やった結果、ダイレクトにおまたを温めるのが、一番きもち良く、効果が高い、ということを知りました。

それで、毛糸のパンツの中に「貼るカイロ」を貼って、おまたを直接温めてみました。

保温という点では悪くはないんですが、市販のカイロって固いんですよね。デリケートな部分に固いカイロが当たるのは、非常に不愉快なものです。

それで、腰座布団の小型を作ればいいやん!とひらめいて、手づくりしてみたのがこちら。




ピンクのネルの生地は、自宅に長期保管されていたものです。たぶん40年もの。経費節減のため在庫フル活用。

ショーツに直接ではなく、その上にはく毛糸のパンツやレギンスに貼るのを想定しているので、マジックテープを取り付けています。マジックテープは2枚一組ですが、イガイガのほうだけ使いました。これだけで十分ストッパーの役目を果たしてくれます。

直接お肌には触れないとはいえ、洗濯回数は多いでしょうから、わたが片寄らないように中央をミシンで押さえています。丁寧にするなら、手縫いで、全体にしつけを入れるのがベストですが、今回はちゃちゃっと縫ってしまいました。
(補足:洗濯したら、みごとに中央から折れてしまったので、ミシン目を全部はずして、手ぬいで全体にしつけ直しました)

で、この真綿パッドをおまたに当てると、温度自体は市販のカイロには及びませんが、体温となじんで、そこはかとなく温かく、その心地よさや温活効果は、市販のカイロより遥かに上だと実感いたします。厳寒の日に外出しても、寒気を寄せつけず、ほかほか温かく、シルクパワーすごい!

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