2021年5月14日

ウェイト博士『タロット公式テキストブック』 イーデン・グレイ『皆伝タロット』

今月はタロット講座の生徒さんが多いので、タロットの参考書をご紹介しておきたいと思います。

まず最初は、ウェイト版作者であるアーサー・ウェイト博士の1911年発行『The Pictorial Key to the Tarot』の翻訳本『タロット公式テキストブック』です。



講座でもお話していますが、ウェイト博士は、パメラさんに、こんな風に絵を描いてほしいという指示書を書きました。それを読んでパメラさんは、大アルカナと小アルカナの絵を描いたわけですが、その指示書にあたるのがこの本と言われています。

http://inoxsakurako.blogspot.com/2015/07/blog-post_4.html

だから、一枚一枚のカードについて、細かく絵の細部が述べられています。ウェイト博士の深いこだわりがビシビシ感じられます。それで、うちでも、ひとつひとつ丁寧に絵を見ていくのですが。


また、カードの正位置と逆位置の意味も書かれていますが、これは、ウェイト博士の時代の意味付けのように私は感じます。時代は変わり、カードの意味するものもビミョウに変わってきた21世紀では、あまり元祖にこだわる必要はないんじゃないかと。とらわれ過ぎない程度に読むといいでしょう。


2冊目は、タロット占い師の母と言われた米国のイーデン・グレイさんのタロット3部作の中の1冊『皆伝タロット』です。『自在タロット』『啓示タロット』と並んだ有名なシリーズの1冊です。どれも面白いのですが、どれか1冊というとこれかなあというチョイスで。初心者には『自在タロット』のほうがおススメかもしれませんが、内容は、3冊ともかなりの部分が重なっているので、みんなそろえる必要は全然ないと思います。



今は日本の占い師さんが書いた、分かりやすくて使いやすいタロット本がたくさんあります。でも、私が勉強し始めたときは、イーデン・グレイさんの本が基本書でした。彼女は1999年に亡くなっているので、これも前世紀のタロット本ですが、現代の有名占い師さんはみんなここからスタートしていると思います。原点回帰という意味でも、目を通して損はない参考書です。しかも、何よりシンプルで分かりやすいです。



今は、色んな本がたくさん出すぎているので、最近の本は私自身よく知らないし、これ!とおススメできるものは、何もありません。

昔は独学本もずいぶん流行りましたが、あの独学本でタロットをマスターできたという人の話は、聞いたことがありません。

本を買い漁るより、サクッと習いに行かれたほうが、お金と時間を有効活用できます。(営業トークじゃないですよ)

うちではオンライン講座もやっているので、遠慮なく、リクエストくださいね。いつ果てるともなく続く「おうち時間」を有効活用しましょう。


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