2016年4月6日

感動の書3冊 The Best 3 Books in my life

なぜか思い出したので書きます。今まで読んだ中で一番感動した本たちです。
どれが一番てことはありませんので、時系列でご紹介します。


和辻 哲郎 『風土』 1931年刊



昔語りになりますが、小さい頃から海外志向が強くて、小学校の卒業文集には「将来は外交官夫人になりたい」と書いた桜子です(苦笑)。なんで外交官夫人かっていうと、旦那にくっついて世界旅行ができるから(ヤレヤレ・・・)

そんな私が中学に入って、大人な世界に開眼し(中高一貫校でした)、哲学書のそろった図書館で読んだ本がこれ。

風土とは単なる自然環境ではなく人間の精神構造の中に刻みこまれた自己了解の仕方に他ならない、という観点から、世界各地域の民族・文化・社会の特質を浮彫りにした比較文化論の大作、です。ひとことで言うと「風土が人間に影響する」という観点に基づいて、世界中の地域を分析していった本。

これを読んで、目から火花。
世界ってこんななんだっ。こんな場所があるんだっ。こんな人々がいるんだっ・・・と、ますます海外熱がヒートアップ!
いつかこの目でみてやる!と、意欲と熱意はいや増しに増しましたよ。

大人になって読み返したことはありませんが、読んだときの感動とショックは一生忘れられません。



カール・グスタフ・ユング 『ユング自伝 1・2』 1972年刊

この本は30代のころに読んだと記憶しています。
当時、精神的に危機的状況にあったせいか、むさぼるように心理学や精神分析の本を読み漁っていました。

この本は、知る人ぞ知る心理学の大家ユングの自伝です。

フロイトとたもとを分かって、独自の観点から集合的無意識の概念を打ち出し、ユニークな夢解釈や神話学など、かなりスピリチュアルな、というかオカルティックな指向をもつ心理学者として有名ですよね。


ユングの本はどれもきわめて興味深く、面白く読んでいましたが、この自伝がもっとも衝撃的かつ神秘的でした。これはもうひとりの学者の「伝記」というレベルを超えた「神語り」ともいうべき内容です。

ユングはやっぱり並みの人ではなかったと、目からうろこ、いや火花でした。



パラマハンサ・ヨガナンダ 『あるヨギの自叙伝』 1983年刊
(2014年にペーパーバック版も発行されています)

この本は、もう中年になって読んだ本です。
もちろん、当時はまだレイキなんてのも知らなかった頃で、ただヨガはずっとやっていたので、ヨギの自叙伝ということで、なぜか惹かれて読みました。
今思うと、表紙のヨガナンダの写真から出るオーラに引き寄せられたのかもしれません。


この本も、自叙伝と称しつつ、単なる「伝記」ではまったくありません。
どんなインド神話より神秘的かつ感動的、衝撃的です。

この人スゴイーーーっ!!

と驚愕のあまり目が点になってしまい、その他のヨガナンダの著書も読んでしまいましたが、なんといってもこの本がベストでした。

ずっとあとになって、ドリーン・バーチューさんの「アセンディッドマスター」のオラクルカードを購入したとき、マスターの中にヨガナンダが入ってたのに、またまたビックリ!
世界も認めるスゴイ人だったんだと、改めて感心しました。


さて、皆さんのベスト3ブックスはどんな本でしょう?
ちょっと思い出してみると、楽しいかもしれませんよ。

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