さて、このときは1カ月FIXのフライトチケットだったので、1週間マレーシア、3週間インドという計画で出かけました。(もちろん一人旅)
インドは「亜大陸」というだけあって、想像以上に広大で、あちこち周っていると収拾つかなくなりそうだったので、まずは友達が住んでいた南インド、バンガロールに行くことにしました。
期間が3週間あったので、ただ観光してまわるよりもっと実のある体験をしたいと思い、バンガロールから近いマイソールでアーユルベーダのコースを受けることにしました。
当時は大学で非常勤講師をしていたため、マッサージの仕事をしようなどという意図はまったくなく、ただマッサージを受けるのが大好きだったので、一度学んでみたいとかねてから熱望していました。こんなところで学ぶことになるとは(笑)
道端にはふつうに牛がいる |
スパイス屋さん |
さて、友達の住むバンガロールを出て、列車に揺られること数時間。マイソールにやってきました。
マイソールはデカン高原のふもとにあり、バンガロールほど高地ではないけれど、熱暑のイメージが強い南インドにありつつ、風光明媚、気候温暖、軽井沢のような爽やかな街です。(マイソールを出たあとマドラス(チェンナイ)に行きましたが、ここはもうザ・南インド!!という暑さでした) 街の中心にあるマイソール宮殿は有名な観光名所です。あいにく観光する暇ナッシングでしたが。
さて、このセンターは、本来アーユルヴェーダの治療所なのですが、養成コースもあって、欧米や日本から学びに来る人が結構いるようです。
私が行ったとき、たまたま東京から来た女子ふたりが研修中で、数日間ご一緒しましたが、早々に修了して旅立って行きました。あとは私ひとり。(さびしー)
食事はすべてアーユルベーダ薬膳ですよ |
トレーニングコースの生徒だけでなく、インド内外から治療を受けに来たゲストも滞在していましたが、数はそう多くなく、夏のラッシュが一段落したところのようでした。
1.センター概要
センターは、マイソールの市街地からさらに数十分タクシーに乗ったところにある高台に位置しています。敷地は広大で、庭の植物はすべて完ぺきに手入れされていました。菜園もあると聞きましたが、広すぎて発見できず。
はるかに見える白亜の城がマイソール城 |
プールもあります。毎日泳ぎましたよ。このプールにどれだけ助けられたか(涙)。
宿泊施設は、庭に点在するコテージです。トリートメントの施術ルームもコテージです。
トレーニングコースの生徒には研修用のアパートのような小さい部屋が与えられます。ところが、わたしにあてがわれた部屋は換気扇の騒音がひどく、絶対この部屋では眠れない!と頑なに拒否したため、ななんと本館にあるゲスト用のデラックスルームに移動させてもらいました。(そんなつもりじゃなかったのに・・・)おかげで毎日プリンセス気分(^^ゞ
ベッドはセミダブルのツインです。バスルームも広い! |
2.トレーニングコース
コースは2週間から12週間まで期間はいろいろ、種類もいろいろです。
料金は、日本で講座を受ける半額くらいのお値段でしたが、今はもっと上がってるでしょうね。
言語は英語です。向こうも英語ネイティブではないし、座学などはないので、基本語さえ分かればそんなに困ることはありません。施術テクニックのみの研修ですから。しかもマンツーマンなので、分からないところは何度でも聞き返せます。
私は一番みじかい2週間コースのアビヤンガコースをとりました。
アビヤンガというのはアーユルベーダのベーシックな施術で、ヘッド、フェイス、ボディ、足裏、そしてハーブ蒸しのサウナまで含んだ基本のトリートメントです。
アーユルベーダでは、女性用と男性用の施術はすこし違うようで、女性は女性用の施術しか習いません。限りなく裸に近くなって受けるので、そりゃやっぱりそうでしょと納得ですけど。
このほかにも面白いトレーニングメニューがたくさんあって、時間と体力に余裕があれば、あれもこれもやりたかったけれど、なんせ、歳が歳で・・・
研修の激しさのせいで、途中、腰を痛めちゃって、腰治療の施術を受けながらトレーニングを続けたという、笑うに笑えない状態でした(苦笑)。そのせいで、絶対自分はマッサージの仕事はできないなと確信しました。もうね、腕が腰が・・・
トレーニングは午前と午後の2時間ずつくらいだったと記憶しています。
余裕あるやん、と思われるかもしれませんが、宿題が多い!
ノートチェックが必ずあって、習った手技をノートにまとめないといけない。
できるまで練習しないといけない。順番も覚えないといけない。
最後の試験に向けて、ほんと大変ですわ。
ラクシュミ先生。シンプルで簡素なトレーニングルーム。 |
3.受けた施術
大変な毎日だけど、夜は空いているので、気持ちの余裕ができたとき、有料で通常の施術メニューを受けました。施術を受けるときは、お迎えのセラピストさんが部屋まで来てくれます。お姫様みたいにトリートメントルームまで案内されて(笑)。
何という名前のトリートメントを受けたか記憶に残っていないけれど、日本じゃ絶対受けられないだろうからと、現地メニューでも高めのをいくつか受けました。
ひとつ、強烈に印象に残っているのは、6人くらいのセラピストさんに囲まれて、ほぼ全裸にむかれてベッドに横たわり、四方八方からオイルにひたしたハーブボールで、前面も背面もびちゃびちゃパッティングされるという強烈なトリートメント。
部屋中にむせかえるセサミオイルの香り。何本ものうごめく手。熱いハーブボールから放たれるクラクラするような薬草の香り。オイルの海の中で勝手に動く自分の体。このときはもう完ぺきに意識が飛んでしまいました。自分が人間なのかオイルサーディンなのか分からないという・・・
一般的に、ゲストに人気のメニューは、パンチャカルマというデトックスメニューです。
断食や腸洗浄なども含んだ究極のデトックスです。季節の変わり目におこなうと心身の調子が調うとされていて、オーストラリアやドイツから来た女性がキャーキャー言いながら受けてました。ああ、受けたかったなあ・・・(10日以上かかります)
4.ヨガと聖音OM
センターではゲストのためにヨガのクラスも用意されていました。
マイソールはヨガでも有名な街ですから、セラピストさんの中にもヨガの達人がいらっしゃって、すっごい美声の中年男性が担当していました。
私はゲストではなかったので最初は遠慮していたのですが(それでなくても研修料金でデラックスルームにステイしてるし)、思い切って、自分も参加できるかと聞くとOKというので、2回だけ参加しました。
今は知らないけれど、当時は、とてもオーソドックスなハタヨガを行っていました。日本で受けるヨガと同じです。ただ、大きく違うのは、時間の半分が瞑想にあてられていること。日本では体動かしてなんぼのもんですが、ここでは瞑想するためにヨガがある。で、最後は聖音OMの唱和で終わります。
OMは日本では某カルト教団のせいで印象最悪になってしまいましたが、インドでは究極の聖なる音、宇宙音とあがめられています。
欧米の本ではAUMという音を当てていますが、現地で聞いた音にAの音は入っていませんでしたね。アメリカ英語だからAがはいっちゃったんでしょうか。現地ではどちらかというと uOOUMというような音でした。
ヨガのスタジオで先生と一緒にこの音を唱えると、すごいことが起ります。
そのときは、わたしともうひとり男性のゲストと先生だけでしたが、3人でOMを数回唱えていると、空気が震え、部屋が震え、窓ガラスが震え、屋根もガラスも割れるんじゃないかと思うほどの鋭い波動が空中を走ります。おお、これがOMか・・・(@_@;)
センターでは、OMの音の効果をよく知っていて、庭の拡声器から一日中「ぶお~ん、ぶお~ん」というホラ貝のような音が流れています。最初、その不思議な音がなにか分からなかったのでラクシュミ先生に訊くと、あの音を流すと植物の生育にいい影響があるのよと真剣な顔で答えてくれました。そんなもんかいな、モーツアルトの代わりかな・・・とか思っていましたが、あの音こそはOMだったのです。
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そんなこんなで無事修了してディプロマいただきましたが、あいにく歳が歳で(しつこい!)本場の技を披露する体力がなく残念です。ヘッドのシロアビヤンガだけは裏メニュー講座ありますが、ボディの講座はゼロからは厳しいですもんね。
けれども、アーユルベーダにできることならレイキにもできます。というか、それ以上のこともできます。いろんな療法を知り、うまく生活に取り入れ、人生を豊かにするのが賢い使い方ではないでしょうか。
春秋の季節の変わり目のデトックスというのは、本当に効果がありますよ。
冬の間にためこんだ不要なものをレイキでしっかり流し去り、心地よいフレッシュなエネルギーで満たすヒーリングは、この時期とても効果があると思います。ご自分でレイキを使える方は、デトックスを意識してセルフヒーリングしてください。日常生活では、デトックスをサポートするミニ断食も効果的です。
あ、そういえば断食道場の記事も書かなきゃね。記憶が消えてしまわないうちに(笑)。
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