きらりのタロット占いおよびタロット講座では、ウェイト版タロットを使用しております。
今回は、このカードの創始者であるウェイト博士とパメラ嬢について、ざっくりご紹介してみたいと思います。
【アーサー・E・ウェイト(1857年 - 1942年)】
画像はWikiより |
アメリカ生まれ、イギリス育ちの神秘学者。
1891年に魔術結社ゴールデン・ドーン(黄金の夜明け団)に参加。
儀式魔術から距離を置いていた彼は、1915年にはゴールデン・ドーンを完全脱退する。
魔術師というより、研究者だったのでしょうか。
生涯で70冊以上の著作を著したそうで、これはもう売れっ子小説家レベルですよね。肩を並べられるのは、ほぼ鏡リュウジ氏だけかも。←著作かぞえましたわ。まだまだ増えるでしょうし
私生活でもウェイトさんは執筆がメインのインドア派だったようで、アウトドア系のクロウリーとは正反対ですね。
ウェイトさんが参加していたゴールデン・ドーンでは、タロットや占星術などが魔術体系に含まれていて、メンバーは、それらを学習し習得する必要があったと言われています。そして、試験に合格して階級が上がるというシステムになっていたようです。
ゴールデン・ドーン内部には既に78枚のタロットカードが存在していましたが、彼はこれに着目しました。(いやいや、こんなカードじゃないんだよなあ~ってとこでしょうか)
うまい具合に結社内には画家がおりました。(パメラさんです) それで、彼は、独自のカードを創り出す決心をしました。(俺ならもっとナイスなカードが作れるぜ!ってとこでしょうか)
そうしてできあがったのが、現在、世界を席巻しているウェイト版タロットです。
【パメラ・C・スミス(1878年-1951年)】
なにげに、うただひかるに似てるよね画像はWikiより |
ウェイト博士より21歳年下です。
1901年、ゴールデン・ドーンに参加。
1909年、ウェイト博士からタロット・デッキの作画を依頼される。
できあがったカードは、1909年12月、ロンドンのライダー社から出版。
その後、早くも1911年にはゴールデン・ドーンから遠ざかり、カトリックに転向。
不遇な後半生だったようで、亡くなったときは一文無しで、作品その他の私物は、借金返済のためすべてオークションで売り払われたといいます。
さて、そんな二人が精魂込めて作ったウェイト版タロットデッキ。
大アルカナに関しては、ウェイトさんからの詳細な指示のもとに描きあげたそうですが、小アルカナに関しては、ざっくりしたアウトラインのみ示されただけで、あとは彼女にお任せだったそうです。
それまでの多くのタロットは、大アルカナには絵が描かれていましたが、小アルカナの数札には絵がありませんでした。ウェイト版の特徴は、なんといっても絵のある数札です。絵があることで、カードの意味がよりイメージしやすく、物語が広がり、深みが出ます。
56枚の小アルカナに自分なりの解釈と独創を加え、絵をつけていったパメラさんは(賛否両論ありますが)、どんなに称えても称えきれないほどの偉業を成し遂げたアーティストだと私は思います。
つづく・・・
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